2006年10月01日
瀬戸町で朗読
瀬戸町の参楽茶会(朗読+お茶席)にゲストでよんでいただいた。(「瀬戸町総合福祉センター大ホール」)
朗読は山本周五郎『初蕾』。森田が定期的に開催している朗読会「風かおる時間(とき)」のスタートもこの『初蕾』。これまでの朗読公演の中で最も多く読んだ作品であり大切な作品であり、そしてまだまだ読みきれていない作品でもある。
森田は通常、ギャラリーなどのこじんまりとしたスペースで朗読をさせていただくことが多い。岡山市芸術祭で故・麻生アヤさんとの朗読公演「坪田譲治の世界を遊ぶ」の折、岡山市の西川アイプラザでの開催経験はあるが、その時は音響さんや舞台さん、照明さんがいらっしゃった。それでも、ステージという慣れない朗読に試行錯誤し、変な動きを中途半端につけてしまったことで、納得のいく内容にならず、お客様に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。師匠である河田玲右子先生にも大変なお叱りを頂戴し、自分のスキルの無さを大反省。今もしっかり胸に刻みこんでいる。
今回お話をいただいた後に会場がホールになったと知らされ「ガ、ガクゼン・・・」下見&打ち合わせに伺った時も不安で仕方なかった。音響さんも舞台さんも照明さんもなし、最低限のことは職員の方がしてくださるとのこと。瀬戸町文化協会会長の伊永和弘さんや職員の方々と話し合って舞台のイメージを決めて帰った。でも当日まで不安で不安で・・・。
しかし!ステージ後ろの障子。また、私のお伝えしたイメージを元に小道具にかわるものを地元でいろいろ探してくださったという。文机の上には硯箱。「雰囲気で紙に書いたような感じがあったほうがええんじゃね〜ん?」女性職員の一言で即効で「本物」をもってきてくださった副会長代理の方。
リハーサル前にお茶を点ててくださった松田先生。さりげないお言葉に情の厚さとお人柄の深さが伺え、こちらの気持ちを穏やかにしてくださった。マイクを通しての音量、照明の確認をきちんとしてくださった職員の方々・・・。主催の方々や会に携わっている多くの方々の「会をもりあげよう」「成功させよう」という気持ち、そして温かなお心遣いの数々。森田はじ〜んとして涙腺がゆるんだ。到底このステージに私のスキルは追いつかないが!独特の緊張感と静寂の中で精一杯励んだ今回の『初蕾』。反省点も多々あり・・・。
でも瀬戸町の方々や文化協会の方々にお声がけいただき、ここで朗読をさせていただけたことに本当に感謝。たくさんの学びもあり、森田を成長へと促してくださったことに、感謝。
そして今回、強力なサポーターの存在が、私の心の持ち方を大きく作用し、無事公演成功へと導いてくれた。秋山弓さんことあっきん(ゆみちゃん)。一人では困難だったステージの確認、音の反響、微妙な明かりの具合、主催の方々との橋渡し、お客様との自然な会話、笑顔での対応や気遣い、『和みおかやま』の販売や様々な作業・・・本当にお世話になった。今日(いつもだが)あっきんがいてくれたことでどんなに心強かったことか・・・。ついつい控え室ではいつものノリで甘えてしまったりしたが、そんなことも含めて、私を大きく受け止めてくれたことに重ねて感謝
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この記事へのコメント
スキルはPDCAによりスパイラルアップさせるもの。そして、その原動力はインセンティブに基づくモチベーションのアップ。
あまりにも無機質な表現ですが、これを自分なりにどう解釈し、どう表現するかによって、上記の表現は表情を持つことになります。つまり、言葉に命が吹き込まれます。
人は、心のこもった"言葉"に共鳴するようDNAに書き込まれています。
どうか自信と誇りと勇気を持って、これからも与えられた場面で最善を尽くして下さい。
かならずや人の心は動きます!
ご健闘をお祈り申し上げております。(^_^)v
岡山に居れば会場に行ってみたかったなあ。
夏に帰省した時にこのブログを知り読ませてもらっています。
同級生ががんばってるのを励みにオレもがんばろっと!
二冊目の本、読みたいな〜
岡山に居れば会場に行ってみたかったなあ。
夏に帰省した時にこのブログを知り読ませてもらっています。
同級生ががんばってるのを励みにオレもがんばろっと!
二冊目の本、読みたいな〜
読むうちに朗読会の様々なシーンが思い浮かび・・・森田ちゃまの朗読、文章にいつも心に染み渡る感動もらってます。ありがとう!
お手伝いさせてもらって、なかなかない機会をいただいた気持ちでいっぱい。多くの方に森田ちゃまの朗読を聴いてもらいたい・・・今はそれを思うばかりです。